テスラ、スペースX社のCEOなどを務める起業家のElon Musk氏は先月、SNSのTwitter上でMusk氏に成りすまして不当にEthereumで資金を集めようとしたフェイクアカウントに悪用された。
先月、Musk氏は、タイ北部の洞窟に閉じ込められた少年の救出作戦に関わったイギリス人潜水士に対して自身のTwitterアカウントで暴言を吐き、後にTwitterで謝罪した。フェイクアカウントはそのTwitter上で繰り広げられていた会話の途中で入り込み、「お詫びに40億円分の仮想通貨をプレゼントとする。」などと謳ったサイトに誘導する投稿をしたことが問題となった。
Musk氏の公式アカウントは「@elonmusk」だが、フェイクアカウントは「@elontusk」となっており、プロフィール画像も同じになっており、会話の自然の流れからも極めて判別し難い状態であった。
これに対しMusk氏は、「誰がEthereumのスキャム・ボットを運営しているのか知りたい!才能あるな・・・。」と自身のTwitterアカウントにてコメントし、初めてEthereumについて初めて言及したことが話題となった。
これに対して、Ethereumの共同創業者であるVitalik Buterin氏は、「Musk氏がEthereumについてツイートするのは、Ethereumのテクノロジーについてであってほしかった・・・。スパムボットなんかじゃなく・・・。」と業界著名人が残念がるツイートも話題となった。
仮想通貨プレゼントの投稿はフェイクアカウントによるものだと明かされた後も、ある一般ユーザーが「それでElon、結局Ethereumはくれるのかい?」とふざけて投稿したのに対し、何とMusk氏本人が「約束されている。誓うよ。」と冗談で返した。
このジョークも話題となり、このあともTwitter上で会話が続いたが、最後にMusk氏は以下のようにコメントし、この話題を締めくくった。
「この時点で、スキャムだとしてもEthereumが欲しいよ。」