BIS(国際決済銀行)のGM(ジェネラルマネージャー)である、Agustin Carstens(アグスティン・カルステンス)氏は、ビットコイン(BTC)を「バブル、ポンジ・スキーム、環境破壊の組み合わせ」として主張しています。CNBCによって伝えられています。

6日にドイツのフランクフルトで行われた講演の中で、カルステンス氏はビットコインに対して、政府が主導し規制を強めていく必要があることを示唆しています。

「(ビットコインは)政府の関与がない代わりの決済システムとして意図されていたかもしれませんが、バブルとポンジ・スキームと環境破壊が組み合わされています。ビットコインのボラティリティ(価格変動性)では、支払いに使えるものではなく、これに価値を蓄えるというのは狂っています。」

カルステンス氏は、現在のビットコインの人気は「投機的な熱狂」であり、唯一機能していることと言えば違法行為だけだと見ています。

「当局は消費者を保護し、脱税したり、マネーロンダリング(資金洗浄)したり、犯罪資金の調達にビットコインを使用できないようにするべきです。」

ビットコインは昨年11月に6,000ドルの水準から12月には20,000ドルまで3倍以上に膨張しました。2月7日現在は7,400ドル(約80万円)ほどで推移していますが、依然乱高下の相場を演じています。これでは実際に通貨として機能させるのは難しいかもしれません。

国際決済銀行は、連邦準備制度やイングランド銀行のような人が口座を持つ「中央銀行の銀行」として知られています。今回のカルステンス氏の指摘によって、各国中央銀行がビットコインに対し、どのような対応を取るのか規制の動きにも注目されますが、全面的な禁止などではなく、市場の健全化にとって良い規制であることが望まれます。

参考:CNBC