米大手金融のモルガン・スタンレーのアナリストであるJames Faucette氏と、そのチームがビットコインの本当の価値は0ドルであると示唆する研究ノートを顧客に送ったことが分かりました。BUSINESS INSIDERによって伝えられています。
この時にビットコイン価格は14,400ドル(約163万円)を付けていたとのことです。Faucette氏はビットコインに価値がないとする裏付けとして、通貨のようにも使われておらず、金のようなものではないとし、以下のように説明しています。
「ビットコインは通貨のように評価されない。ビットコインに関連する金利もありません。金のような本来の用途もありませんが、投資家は価値があると考えているようです。」
とし、以下のグラフに照らし合わせて次のように指摘しています。
「ビットコインの支払いを受け入れるオンラインショップは減少しており、誰も支払いのために技術を受け入れることがなくなれば、その価値は0になるでしょう。」
Faucette氏の見解は極論かもしれませんが、ここまでオンライン決済が縮小していることから、通貨としての機能は薄れてきていることは間違いないでしょう。これから直接の支払いに対応するオンラインショップが増えてくればこの限りでもありません。
また、商品を購入するためにビットコインを利用することができなくても、そこに投資・投機をして稼ぐ対象として人々が資金を出している以上は、そういった意味で価値はあるかもしれません。しかしながら、これからは本当に実用性のある仮想通貨だけが評価される時代になってきているとも考えられます。
26日17時現在、1ビットコイン=15,509ドル(約175万6,000)、直近24時間の価格変動は10%ほどで推移しています。(CoinMarketCapの統計より)
依然、乱高下の続く相場となっており、市場参加者からは今後の相場動向が注目されています。