現在裁判中のマウントゴックスのCEOであるマルク・カルプレス氏が、仮想通貨取引所としてマウントゴックスの再建に向けて、計画を立てていることが分かりました。
ギリシャで真犯人が見つかったとし、一貫して無罪を主張しているカルプレス氏ですが、16日に自身のブログにてマウントゴックスを復活させる計画を明らかにしました。
カルプレス氏によるとマウントゴックスの復活には新しい経営陣が必要だとし、できれば理事が3名、ビジネス、財務の経験豊富な日本人が少数、あとは2億4,500万ドル(約276億円)が必要だと言います。また、マウントゴックスの債権者の協力を求めています。
この金額についての内訳は、非協力債権者の安全確保のために拠出した1億7,500万ドル分の補填。年間の営業経費として2,000万ドル。米国でのコンプライアンスに1,000万ドル。日本と欧州のコンプライアンスに100万ドル。キャッシュ・フローに3,500万ドル。訴訟費用などに400万ドルがかかるとしています。
また、最初の1億7,500万ドルが削減できれば7,000万ドルで計画が可能になるとも考えているようです。
これを実現させるために、カルプレス氏はマウントゴックス社の株式売却やICOを検討していました。一部ではGoxCoin(ゴックスコイン)の発行が期待されましたが、20日には弁護士と議論の上、コンプライアンスの問題から実用的ではないとされ、ICOは行わない方針と見られます。
現在裁判中で、カルプレス氏の有罪・無罪は司法の判断に委ねるところですが、再建にかける思いは強いようです。今後の展開が注目されます。
参考:Magical Tux