今年8月にビットコイン(BTC)から分裂し、誕生したビットコインキャッシュ(BCH)。市場で取引されるようになってから、相場は激しい乱高下を演じ、当初の5万円前後から2週間ほどで8月中旬には10万円以上と高値を付けました。(CoinMarketCapの統計より)
その後、しばらく軟調な相場が続き、10月までは3万円から4万円前後で推移していましたが、相場動向に異変が起きたのは今月の8日以降。丁度、Segwit2xの分裂回避の声明が出されてから一気に高騰。12日には一時2,400ドル(約27万円)以上と高値を付けましたが、間もなく急落、20日現在では1,200ドル(約13万円)ほどで推移しています。
同時期のビットコインの動向を見てみると、対称的な動きをしています。8日に付けた7,700ドル(約86万円)から急落、12日には5,500ドルまで下げました。13日から上昇し始め、現在は90万円前後で推移、1年内には100万円を試す勢いですが、依然、ビットコインキャッシュとの攻防戦が続いています。
このような中、「ビットコイン・ジーザス」として知られるRoger Ver(ロジャー・バー)氏がTwitterで自身の見解を示しました。
"Bitcoin Cash is not an offshoot of Bitcoin, It's the original Bitcoin with the original functionality restored."
「ビットコインキャッシュはビットコインから派生されたものではありません。オリジナルの機能が収束されたオリジナルのビットコインです。」(※編集部訳)
今回のバー氏のツイートには賛否両論の意見が飛び交っており、ビットコイン派とビットコインキャッシュ派との間ではまだ溝は埋まりそうにありません。「どちらがコミュニティにとって必要なのか・多くの人に受け入れられるのか・使い勝手がいいのか・サトシの思想に近いのはどちらか?」など多くの意見が散見されます。
この議論については、どちらが正しくてどちらが間違っているということでもないと思われますが、時期が来ればいずれ市場が証明するでしょう。今後の展開から目が離せません。