ここしばらくの間、議論の絶えなかったビットコイン(BTC)のSegWit2Xによるハードフォーク。11月16日前後に行われる予定でしたが、9日に分裂しない方針の声明がBitGoのCEOであるマイク・ベルシェ氏から出されました。

今回、分裂が回避されたことで、「ビットコインに対する信用が強まった」という意見や、分裂後のコイン「B2Xの付与がないなら手放す」といった意見、その他にもさまざまな声が散見されます。

相場動向は1強だったビットコインは一服感。しばらく高騰が続いたので調整との見方がされますが、対称的にアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)全般の相場は堅調な推移をしています。

10日13時現在では、ビットコインは約80万3,000円と少し下げてる一方、ビットコインキャッシュ(BCH)が、約8万円、直近24時間の変動は約13%のプラスとなっており、ネム(XEM)も約26円、24時間で約15%のプラスと大幅に上昇しています。(CoinMarketCapの統計より)

ビットコインに集中していた資金や、分岐懸念でフィアットに一時避難的に置いていた資金が安心感からアルトコインに移動していると考えられます。ネムはカタパルトの実装も近いということで、これもかなりの好材料です。

また、ビットコインキャッシュは13日の前後にアップグレードに伴うハードフォークが予定されているため、これによる期待の声も見られます。今回のハードフォークはビットコインキャッシュが分裂するといった内容ではなく、アルゴリズムの修正によりネットワークの安定化を図るためのものなので、材料としては前向きに捉えられています。

ビットコインキャッシュは8月に10万円以上の高値も付けていますが、分裂回避からの戻り相場で弾みがつけば、高値続伸するといった見解もあります。アルトコイン全体的にボラティリティ(価格変動率)が高い相場となっているので、様子見をしてもいいかもしれません。

ビットコインは好材料も多いので、来年にかけて大きく上げていくといった予測が強く見られます。仮想通貨市場全体的にも今後の相場動向が注目されます。