中国大手仮想通貨取引OKCoinとHuobiは、10月末日までに取引を停止することが分かった。中国規制当局により規制を受けての対応となる。

先にBTCChina(BTCC)は9月末日で取引停止の対応を発表していた。OKCoinとHuobiはこれに続く流れとなるが両社によると、取引停止に関しての確定的な情報は9月30日までに顧客に通達されるという。

また、BTCC、ViaBTC、Yunbiは、9月初旬に当局からの声明を受けて、取引停止をすると発表した。この時に、OKCoinとHuobiは、閉鎖の通知を受けていないと伝えていたが、事態は一転した。

ビットコインの取引量が多い中国の大手3の仮想通貨取引所が閉鎖となると、市場にも混乱を招きただちに相場も暴落。パニックや狼狽売り、または安値で拾い集めたりと、様々な声が飛び交い数日の間続いた。

本日になり、市場は大きく反発。時価総額10位までのコインでもすべてが10%以上のプラスと青くしている。中には30%以上反発しているものも見られる。(CoinMarketCapの統計より、以下同)

今月はとにかく中国の取引所関連のニュースが多く、ICO禁止から法的規制まで、絶えず話題となっていた。その都度相場も反応していたが、今回BTCCに続いて他の仮想通貨取引所も閉鎖するとなると、今後もまだ一波乱ありそうだ。

織り込み済みとは言え、依然ボラティリティ(価格変動率)が拡大しているので、予断を許さない展開である。

中国政府のひとつの懸念として人民元の国外流出なども挙げられ、この他にもKYC/AMLが徹底されていないなど、法律面でも課題があったようだ。

これを汲み取れば今後は仮想通貨に対して、中国の法律の枠組みが整えば、法の下で管理されるかたちで取引が行われるようになるとの見方もされる。

ビットコインは16日19時現在、40万円ほどを推移しており、前日(24時間)比では、約19%のプラスとなっている。市場は一時回復の方向で落ち着きつつあると見られるが、一服後に何かしらの動きがあると予測される。今後の相場動向から目が離せない。