今回仮想通貨市場全体の暴落は中国のICO規制から始まり、取引所閉鎖などの報道で大きく相場を下落させ依然止まらず15日20時現在、とうとう1,000億ドルを下回り980億ドル台となった。主にドルと韓国ウォン、人民元の取引量が多く見られる。(CoinMarketCapの統計より、以下同)
一部では中国当局は9月末日までで仮想通貨の取引をすべて停止させるといった報道もあり、全体的にさらに下げるとの予測もあるので注意して頂きたい。
さて、この下落中なかなか粘り強い通貨が見られた。ビットコインキャッシュ(BCH)の登場以来、しばらく時価総額4位でじっとしていたリップル(XRP)が久しぶりに3位の座を取り戻す形となった。
また、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)は基軸であるビットコインにつられて価格を下げる事例が多いが、ビットコイン建てで時価総額10位まで確認してもリップルだけは、かろうじてプラスとなっている。
ようするに、簡単に言えばビットコインよりも固い相場ということだが、フィアット建てだとやはりマイナスは否めない。
現時点で、ビットコインは32万8,000円、イーサリアムは2万1,600円、リップルは16.7円、ビットコインキャッシュは3万3,000円、ライトコインは3,600円、ネムは17.8円と概ねだが、上位だけ見ても軒並みマイナスとなっている。
もう少し様子を見てまだ下げてきたら買いかもしれない。もちろん、目先は反発なので、機会損失を考慮すればもう少し高くても買いでもいい。このあたりは個人によるものなので、難しいところだがアベレージを下回っていればナンピンという手もある。
それにしても、今回これだけ下げてもまだ高値水準なので、ここ数ヶ月でいかに勢い良く市場が拡大したかが分かる。今後、目先は反発でもボラティリティ(価格変動率)は高いと予測されるので、これからビットコインを買う方は慎重な判断が求められる。市場からは今後の相場動向が注目されている。