このところ、仮想通貨のビットコイン(BTC)の価格が飛ぶように高騰しているが、その価格同様に高く飛び上がる計画が持ち上がった。ブロックストリーム社が、ビットコインのブロックチェーンに向けて衛星信号からアクセス可能にする計画を立てているという。米coindeskにより伝えられている。
従来、インターネットがなければビットコインを利用することができなかったが、この計画では、インターネットがない環境でも衛星放送などを受信できれば、それを使って取引やマイニングが出来るようになるという。また、ネットワークの混雑や混乱が起きた場合でも、ビットコインブロックチェーンの信頼性をさらに強くするものだとしている。
衛星からのビットコインのデータ受信とはかなり大掛かりで飛び抜けた発想だとは思われるが、すでに実現可能となっておりベータ版ではアフリカ、欧州、南米、北米のビットコインユーザーは衛星を使って、配信されているノードをダウンロードすることができるという。南極以外の国や地域はカヴァーできるとし、2017年内には地球上であればほぼすべての人に配信できるようにするとのこと。
ブロックストリームのCEOのアダム・バック氏によると、「このプロジェクトは必然的にビットコインが必要な人々が手にする方法」とし、「インターネット環境などのインフラが整っていない地域では通貨も安定していないことが一致している」と話している。
これが普及すれば、経済的に貧困な地域や自国通貨の信用がない国でも、ビットコインの取引ができ、世界的にも経済が活性化されるだろう。衛星を使った宇宙規模でのプロジェクトに期待の声も高まっている。