ビットコイン(BTC)が過去最高値を更新し、盛り上がりを見せている仮想通貨市場。一部では4,000ドルを底に5,000ドルまで射程圏内に入っているとの予測も見られるがどうだろうか。このあたりで買い疲れ感も出ており、一時的には調整局面に入るとも考えられる。

しかしながら、この上昇でアルトコイン(オルトコイン)に対する影響もいくらか見られる。ビットコインにこれだけ勢いがあるため、アルトコインからの移動は予測に難くない。

時価総額上位のコインはこれによって、相場の乱高下をしており、イーサリアム(ETH)やネム(XEM)、ライトコイン(LTC)はこの数週間では激しく推移している。しかしながら、材料も多く期待されているリップル(XRP)は動きが重い。

仮想通貨はボラティリティ(価格変動率)が高く、リップルも例外ではなかったが、ここのところ短期的に稼ぎたいと考えるトレーダーからは口々に焦りや不満の声が散見される。これに対し、Ripple社のMiguel(ミゲル)氏が、XRPに対して考えている意見を述べた。

ミゲル氏によると、XRPに関して多くのノイズが飛び交い、それについて混乱を招いたり気をわずらわせることもあることは分かるが、XRPに投資すれば、あたかも簡単に稼げるような投機的なスキームではないと言い、すぐに価格を上げないことに対して不満がある意見を聞くのは残念なことだとし、Ripple社が行っている取り組みは世界を変えるようなことを考えており、XRPの価格が上がるのはそれに追従するもので、最終段階でのできごとに過ぎないという趣旨を述べた。

確かに短期的に見れば、好材料が多いのに対し、価格の変動が不自然だという意見も多いが、このように公式の意見を汲み取れば、ここは心配しなくてもいいのではないだろうか。XRP保有者にとっては握力が試される場面かと思われる。Please be patient.

14日13時現在リップルは1XRP/0.175USD(約19.1円)と前日(24時間)で3.35%のプラスとなっている。しばらく横ばいが続くか、それともそろそろ重い腰を上げるか。今回のミゲル氏の発言はXRP保有者にとっては安心を得られるものかも知れないが、便乗した煽りなどには注意が必要だ。盲目的にならないよう、情報収集は欠かせない。市場では今後の局面が注目されている。