8月1日の付近でビットコインが分裂する可能性があるとし、7月18日に国内13の仮想通貨取引所で一時的にビットコインの取引停止の措置を取ることが、日本仮想通貨事業者協会(JCBA)により発表された。
今回の措置は「顧客資産の保全」を念頭においたものであるが、ビットコインの分裂問題を懸念し、国内での取引が縮小されるのではという見方もされている。海外の取引所でも先のビットコイン分裂に向けて様々な対策が検討されており、やはり8月1日を中心に一時取引を停止するケースが多いようだ。
しかしながら、18日に引き続き19日も前日比でプラスとなっており、回復に向かっているようにも見られる。先日からの下落を考えれば、ある程度の反発は予測されたが、ビットコイン分裂問題が解決しない限りは7月から8月にかけては相場を下げていくとの見解も多く見られた。
また、これとは別の懸念材料として2017年に入ってから市場が一気に拡大したことで「ビットコインバブル」とも言われており、今回の相場は崩壊するのでは?という声も方々で散見された。
これを見事に裏切り、市場全体で相場を堅調に上げており、一時は700億ドル台まで落ち込んだ時価総額も19日では約885億ドルと、900億ドルを取り返す勢いをつけている。
このところの仮想通貨市場では悲観が多かったが、今回のビットコイン分裂問題に向けてどのようにするか、身の振り方が固まったとの見方もある。しかし、問題が解決した訳ではないので、これからビットコイン投資を始めるのであれば、慎重にならざるを得ないだろう。また、その他のアルトコイン(オルトコイン)も、ビットコインの価格に影響されやすいので注意していく必要がある。
19日17時の相場はビットコイン(BTC)はプラス6.1%で1BTC/約27万円。イーサリアム(ETH)はプラス26.6%で1ETH/約2万7,000円。リップル(XRP)はプラス7%で1XRP/21円といずれも堅調で上位100位までを見ても93の仮想通貨がプラスとなっている。(CoinMarketCapの統計より)
この7月の末から8月の初旬頃にかけて、ビットコインの分裂問題という大きな局面を迎える仮想通貨。今後の相場動向が注目されている。