ビットコイン(BTC)が牽引する流れがここしばらく続いている印象の仮想通貨市場。この数ヶ月でその他のアルトコイン(オルトコイン)も追従しており、イーサリアム(ETH)が勢いを増している。2強体制からリップル(XRP)も上下しながらも追う形で、一部ではこのまま3国時代に突入かと言われるほどだ。

3強仮想通貨の価格推移

上記3銘柄のこの1週間(6月7日から6月14日)の仮想通貨市場全体に占める割合に着目したい。まずビットコインだが、時価総額1位の座は変わらず。7日から9日にかけて仮想通貨市場時価総額の約45%ほどを保っていたが、10日から14日にかけてその割合を下げ、本日は39%前後をキープ。

これに対しイーサリアムは7日から9日まで約23%~24%ほどヨコヨコ、10日から一気に上昇し13日には市場の33%を超えたが、14日は31~32%の間を推移。

また、リップルは潜在的には多くの可能性を秘めているが、ここのところ相場が下降ぎみだ。とくに目立つ動きもなく、7日11%弱から14日に8~9%を推移している。

仮想通貨全体の市場時価総額は7日に約11兆2,200万円から14日に約12兆7,600万円まで上がっている(1USD/110円換算)。相場動向と市場総額を直接結びつけるのは安易な考えだが、参考までに。

イーサリアム・リップルに注目

イーサリアムが相場を上げており、14日時点で時価総額4兆円弱。取引高も順調だ。相場は今月に入ってから1ETH/3万円に届くかというところでくすぶっていたが、10日に1ETH/3万円を突破し、翌11日には3万6,000円超え。14日は4万3,000円まで上げており、目先は不透明ながら市場ではもうしばらく上げていくと予測されている。

問題はリップルだ。国内では、ここ数ヶ月の仮想通貨バブルに参戦と、新規のFX投資家たちが1XRP/40円前後で掴んでいるようだ。こればかりは、タイミングの問題なので仕方ないが、くれぐれも売り時を間違えないようにしたい。中には他の仮想通貨の動向が魅力的に見えて、狼狽売り。後に相場を回復するなんていうことも仮想通貨の取り引きではよく見られる。利食いも何もあったものではない。

ビットコインの過熱が危ぶまれているが、しばらく1BTC/30万円前後で落ち着いている。いつ暴落をするのか、それともまだ暴騰するか、イーサリアムを筆頭とするアルトコインも勢いのある今、仮想通貨市場が今後拡大をしていくのか、各方面から相場動向が注目されている。