仮想通貨といえば、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)やリップル(XRP)などがここのところ強気なニュースで世の投資家たちを騒がせているが、ここにきてLisk(LSK)が高騰を続けている。そして、妙なことに買いの材料はとくに見当たらない。あえて言うならイーサリアムのようにスマートコントラクトによるものと考えられるが、すでに織り込み済みの材料に過ぎない。

この2週間での高騰がとくに目覚ましい。今年5月29日には1LSK/118円前後を推移しており、120円に届くかという相場だったが、6月11日には1LSK/420円まで上がり続けた。現在(6月12日19時)では値を下げてきており、390円前後。一時的な調整かと思われるが、今後ももう少し下げてくるだろう。

国内でLiskに投資するトレーダーはそう多くないと思われているが、ここ最近の流れからして、割安なアルトコイン狙いをしている投資家の動きが伺える。参考までに、現在(6月12日19時)、時価総額が約420億円に対し、取引高約16億円となっているので目安までに。相場が左右されやすいところを狙ってアルトコインを手広く買うのは戦略としてはアリだろう。リスク分散は投資の基本の“キ”。しかし、とくに材料が見当たらないというのもこういったことであれば頷ける。

世間がビットコインやイーサリアム、ネムやリップルなどへ向いている間、このような「アルトコイン」や「草コイン」などに手を広げて、売り抜けた投資家の目はかなり鋭いと言える。本日の値下げが調整であれば、これからも伸びる可能性はあるだろう。本日値を下げているだけに、しばらくは様子見に入るが、Liskだけにとどまらず、仮想通貨市場全体の相場動向からますます目が離せない。