ここ数日の仮想通貨市場だが、ビットコイン(BTC)を筆頭に異常とも言える熱狂ぶりである。全体的にもざわついているが、特にイーサリアム(ETH)がビットコインの後を追うように高騰を続けている。6月9日までは1ETH/3万円台に届くかといったところで推移し、じらしていたがこの3日間だけでも1万円ほど高騰し、さらに衰えを見せない。現在(6月12日17時)では1ETH/4万円台まで値を付けており、時価総額は現在1位のビットコインの6割以上へと勢いを見せている。

EEA(イーサリアム企業連合)にトヨタ自動車や三菱東京UFJ銀行が加わるなど、前向きな材料もあり、先の高騰は織り込み済みとも考えられるが、材料が出尽くした感も否めない。それでもイーサリアムが上がっているため、ビットコインや、その他のアルトコインから流れてきている投資家も多いとの見方が強い。ビットコイン投資家の流入は主に8月1日のUASFで分裂する可能性も悲観し、リスク回避のために一時的な避難先とする方も多いようだ。

仮想通貨市場で時価総額3位のライトコイン(LTC)と4位のリップル(XRP)が乱高下が激しく、手を出しにくい現状では時価総額2位にして比較的安定しているイーサリアムに買いが集まるのは必然の流れだが、「下がり待ち」「まだ上がりっぱなしか?」といった声もよく話題に上がる。

“もうはまだなり、まだはもうなり”との言葉どおり、「もう下がらないと思えばまだ下がる」なんてことはこういった時にはよく見られ、逆もしかりだ。過去のチャートを見れば多少参考にはなると思うが、乱高下の激しい仮想通貨相場に関しては、顕著にこのような事例が見られる。ようするに、「どのタイミングで買うか」よりも「どのタイミングで売るか」が重要だ。待ちの姿勢は決して悪くはないが、万が一暴落しても狼狽売りをしないよう冷静な判断を。

イーサリアムが高騰を続けているのは事実だが、8月にビットコインがUASFを実行した際に、どこまで影響があるかを見てからでも遅くはない。イーサリアムに関しての好材料がさらに出れば話は別だが、飛びつき買いして痛い目に遭うよりかは、ここは様子見でもいいだろう。市場ではより一層、今後の相場動向が注目されている。