大阪市西成区にある工業高校でバレーボール部の練習中、部活顧問の男性教諭が高校2年生の男子部員1名の顔に向けて繰り返しボールを投げつける動画がTwitterに投稿されていたことが5月15日、分かりました。この男子生徒に怪我はないとのことです。Twitterに投稿された問題となった動画は14日の部活動中に撮影されたものとのことです。男性教諭がレシーブの練習として男子生徒にごく至近距離から何回もボールを投げつけている様子が撮影されています。
ネットやSNSでは賛否両論
これに対し、ネットやSNS上でも大きく話題となっています。「元バレー部だが結構ある」、「普通じゃね?」、「部活ってこういうもんでしょ」、「バレーボール部は指導のために暴力振るうのが普通」といった、バレーボールの部活動は厳しくて当たり前といった声や、「クズ顧問だな。」、「これは暴行ですわw」、「単なる暴力」、「スポ根は全部イジメや虐待」といった、教諭側に問題があるのでは?といった意見も多く見られます。バレーボールの練習では「ワンマンレシーブ」といって、1対1で左右に打ち込まれたボールを受け手がレシーブするというものがありますが、かなりキツイ練習で、途中で倒れてしまうことも多くあります。ただ、意図的に顔を狙ってボールを当てていたのであれば、問題です。どのような意図でこの教諭がボールをぶつけていたかが分からない限り、一方的に体罰やイジメだと決めつけるのは難しいところですが、男子生徒に怪我がなかったことが唯一の救いでしょうか。このことがきっかけでこの男子生徒がバレーボールが嫌いになったり、部活動を辞めることがなければいいのですが。
TwitterでSOSのサインか
バレーボールに限らず、一般的にスポーツの部活で楽なものは少ないかと思います。厳しい愛のムチで叩かれながら根性を鍛えられることで、精神的にも肉体的にも成長できることもあります。一概にどこまでが「体罰」でどこまでが「指導」かと明確な線引きをすることは難しいですよね。このような動画や画像をTwitterに投稿すれば、すぐに拡散しますが、これが体罰としてではなく、通常の練習風景だとすれば、問題にするのも大げさですし、かといってTwitterをつうじて、このような投稿がされるというのはSOSのサインなのかもしれません。もし仮に、これが悪意をもった体罰だったのであれば、Twitterに投稿した人は勇気のいる行動をとったのではないでしょうか。同校は事実確認について調査中とのことです。