2017年に入ってから北朝鮮による相次ぐ挑発行為により、弾道ミサイルの発射や核実験を行うおそれが高まり、以前緊張状態が続いています。
今月21日、内閣官房の「国民保護ポータルサイト」でもミサイル着弾の有事に備えたマニュアルが公開されました。
同サイトでは、『Jアラート』が鳴った際に、「頑丈な建物や地下街に避難する」、「物陰に隠れるか、身を伏せて頭を守る」、「窓から離れる、もしくは窓のない部屋に行く」といった行動をとるよう呼びかけています。
また、同サイトの説明によると、ミサイルの発射から着弾までおよそ10分程度とのことです。しかし、『Jアラート』がミサイルの発射と同時に鳴るとは限りません。
武力攻撃など緊急事態の際は内閣官房で確認後、消防庁へ情報が届けられ、全国の地方公共団体へ配信後、各市町村により有線放送電話や、防災行政無線が起動され、サイレンや音声放送等により情報が国民へ届けられます。
この一連の流れが果たして何秒で行われるのか、実際に起きてみないことには分かりません。地方公共団体の体制にもよりますが、このような流れの中で1秒でも無駄にはできませんよね。早く避難をした方が身の安全を確保できるのは間違いないと思います。
今は大手キャリアであれば、携帯電話でも通知を受け取ることができます。しかし、電波が届かない場合や電源が入っていないと作動しませんので、常に充電や電波状況は確認しておいてください。
端末によっても設定が異なる場合があり、例えばiPhoneの場合ですとホーム画面の「設定」→「通知」から一番下までスクロールし、緊急地震速報/災害・避難情報の「緊急速報」の項目をオンにしておいてください。
また、『Jアラート』は、実際に発信された事例が少ないため、すべての端末で受信ができるのか、特にMVNO（格安SIM）などで通知が届くのか確証が持たれていません。
そこで、確実に素早く受け取れるためにも、ヤフージャパンが提供しているiOS/Android対応の防災アプリ『Yahoo!防災速報』をスマホにインストールしておくことが望ましいでしょう。
『Yahoo!防災速報』のアプリはJアラートをプッシュ通知でスマホに届けてくれます。有事に備えて、日頃から危機管理を持つことは大事なことではないでしょうか。今後、北朝鮮の動向に緊張状態が続きますが、できれば『Jアラート』が鳴ることのないように祈るばかりです。