オーストラリア最大の銀行であるオーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)は、アプリを介して暗号通貨を直接購入、販売、保持する機能を顧客に提供することが明らかとなった。同アプリでは暗号通貨交換所Gemini及びブロックチェーン分析のChainalysisと提携して暗号通貨関連サービスが提供されることとなる。
Commbankとしても知られるCBAは水曜日、「暗号通貨を購入、販売、保持する機能を顧客に提供するオーストラリア初の銀行になる」と発表。これらの機能はCommbankアプリを介して顧客に直接提供される。
CBAはCommbankアプリの暗号通貨関連サービスがGeminiとChainalysisと提携して提供されていると説明し、両社とのパートナーシップにより顧客に暗号通貨の新機能を提供することができるようになったと述べた。
Commbankアプリは現在640万人の顧客によって利用されており、パイロットテストは今後数週間で開始予定とアナウンスされた。また、CBAは2022年に更に多くの機能を段階的に提供していく考えも明かしており、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコインなどを含む最大10の暗号通貨へのアクセスを顧客に提供していく考えを述べた。
CBAの調査によると多くの顧客が暗号通貨に対して資産クラスとして魅力を感じており、すでに交換所などを通して暗号通貨を購入、販売、保持していると語っている。
暗号通貨にまつわるセキュリティなどの懸念に対しては、Chainalysisとのパートナーシップが犯罪の脅威を監視、軽減するのに役立つとCBAのコンプライアンスチームが考えていると説明した。