イーサリアムコミュニティはネットワーク大型アップデート「ロンドン」の適用に向けて最終調整の段階へ入った。ロンドンフォークはブロック高12,965,000での適用となっており、日本時間で8月6日の午前3時頃の予定となっている。
ロンドンには合計5つのイーサリアム改善提案(EIP)が含まれており、明日のアップグレードでは「EIP-1559:ETH1.0チェーンの料金市場の変更」「EIP-3198:BASEFEEオペコード」「EIP-3529:払い戻しの削減」「EIP-3541:0xEFバイトで始まる新しい契約の拒否」「EIP-3554:2021年12月1日までの難易度爆弾の遅延」が実行される。
今回のアップデートで特に重要視されるのがこのうちEIP-1559とEIP-3554であると言われ、EIP-1559はイーサリアムの手数料レートを新しいスキームへと変更し、暗号資産としてのイーサリアムをデフレ化させる意図が持たれている。
そしてEIP-3554の難易度爆弾は、イーサリアムが次世代に迎えるコンセンサスアルゴリズムであるPoSが開始した際に、現在のマイナーがPoWを同時並行するのを避ける役割となっており、来たるべきETH2.0へ向けた機能となる。
イーサリアム市場はロンドンへの期待感を受けてか、上昇トレンドをたどってきている。