中国深セン市で決済にデジタル元を使用した中国初の保険証券が発行されたことが地元メディア「深セン商報」により報じられた。

コロナウイルスのリスクに晒されている医療従事者向けへとデザインされた新商品で、国内最大の保険会社である平安(ピンアン)保険グループによって提供される。

ピンアンはフィンテックやヘルステック部門を傘下に持っており、現地中国銀行の支店との協力の結果でもたらされた商品だと述べられている。

新たな保険では医療スタッフのための包括的な保険として開発され、被保険者がコロナウイルスへ感染した際に補償を受け取ることができるようになる。

特区である深センではデジタル人民元のテストが執り行われているが、多くが小売などのユースケースであり、「より幅広いアプリケーションシナリオでのユーザーの習慣を養うことを目的としている。」と、人民大学のWang Peng助教授は述べている。

中国デジタル人民元はその他にも中国版お年玉「ホンパオ」や、宝くじなどのテストが実施されており、これまでに4000万ドルのデジタル人民元を配布するなどのノウハウを得ており、コロナ禍を始めとした急激な家庭財政の悪化などにスピーディーに対応する手段としても、貧困問題の解決の糸口としても期待されている。