2018年1月、仮想通貨取引所コインチェックから約580億円分にのぼる仮想通貨XEM(ネム)の流出した事件に関連する東京地裁で公判中の裁判において、流出したXEMの一部に対して没収保全命令を出したことが19日、共同通信によって報じられた。

没収保全命令とは「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律」に記される、組織的犯罪により得られた収益が投資され、さらなる犯罪拡大に利用されることを禁ずる措置である。

北海道帯広市在住の医師に対して命令が出され、仮想通貨取引所などに預けられた約480万円分のBTC(ビットコイン)とXEMが対象となる。この被告はダークウェブ上で不正流出されたXEMであると知りながら市場価格よりも安価に取得しており、コインチェック事件における実行犯は未だ特定に至っていない。

参考:共同通信