中国南西に位置する四川省が現在連続的な暴風雨に見舞われ、豪雨の影響でビットコインマイニングプールのハッシュレートが日毎に10~20%ずつ低下していっているという報告があがった。
多くのマイニングプールがこの地域に集まり、ビットコインネットワークの総計算力の50%以上を占めると推定される地域であるが、豪雨の影響により一部地域で停電が発生。排水のため水力発電所が発電を停止しているためだという。また、一部地域では電気通信やインターネットの障害も発生している。
マイニングプールの置かれたサーバールームも停電の影響を受け、ビットコインネットワークから切断された格好となり、現在暴風雨が継続中とのことで、状況の改善がいつになるかは不明とされている。
元々この地域は雨量に恵まれており、ダムなどの治水により水力発電が発展し、余剰電力によりマイニングファームを安価に提供出来たため、マイニングプールとしてシェアを伸ばしていった背景がある。雨により発展した産業が同じく雨によって破壊されていくのは自然による恐ろしさを改めて感じざるを得ない。
近年豪雨による被害は拡大傾向にあり、日本でも毎年のように被害があがっている。渦中にある方の安全と、被災からのいちはやくの復興をお祈りしたい。