オープンソースの秘密鍵管理システム「Torus」が7日、バージョン1.7.2のアップデートを発表した。今回のアップデートで各種のSNSアカウントをTorusアカウントに統合する。利用可能なソーシャルIDはGoogle, Facebook, Reddit, Twitter, Twitch, Discord, AppleID, Github, LinkedIn, Lineなどで、パスワードレスアカウントの作成が出来る。

これらのソーシャルIDを使用してワンステップでウォレットにEthereumブロックチェーンウォレットを作成できるようになる。またこれにより、ソーシャルIDから一意にウォレットのIDが特定可能となるため、Torusへとログインしたことが無いユーザー相手にETHトークンの送信ができるようになる。

Torusを利用する仮想通貨ユーザーから、非仮想通貨ユーザーへと簡単に送金することが可能になる今回の統合だが、注意したいのは悪意のあるユーザーによるフィッシング目的のプレゼントメッセージの送信だ。

Torusと似たようなインターフェースのフィッシングサイトを作成して仮想通貨を受け取る旨のメッセージを送りつけ、アカウント情報を抜き取るような詐欺がおこることは容易に想像できるため、Torusや今後同様の機能を検討するシステムにはそういったエクスプロイトの発生しないようなシステム設計を、ユーザーにおいてはプレゼントの受け取りなどには一層の注意を払っていただきたい。

参考:Torus