米国の大手投資信託販売運用会社であるフィデリティ・インベストメンツが仮想通貨関連事業に力を入れている。

2018年には仮想通貨関連サービスを取り扱う関連会社フィデリティ・デジタル・アセットを立ち上げカストディサービスやトレーディングサービスを展開。フィデリティが仮想通貨関連事業に力を入れていることに対して市場ではポジティブな意見が多く見られる。

ビジネス特化SNSであるLinkedInに掲載されている求人募集ページにはフィデリティが現在ビットコインマイニングのエンジニアを募集していることが記されている。

掲載されている情報によれば、採用されたビットコインマイニングエンジニアは同社のマイニングチームに参加。その後ビジネスを実行。拡大するためにインフラの設計・構築・メンテナンスを担当することになるとしている。

最近の仮想通貨市場は堅調な伸びを示しており、マイニング事業も将来的に安定性をもたらすとフィデリティは判断してのことだろう。

日本の仮想通貨関連事業に関わるSBIホールディングスやGMOもテキサス州にてビットコインマイニングを始めたとブルームバーグが報じ、昨年10月には中国のマイニング大手であるビットメインも世界最大のビットコインマイニング施設を同州にて開設したことを発表していた。

GMOに関しては昨年1~9月の仮想通貨事業は減収減益となったが、マイニング事業は継続的に黒字継続となったことが報告されている。GMOは証拠金取引における倍率の引き下げの影響を受け減収となったものの、マイニング事業におけるコスト削減効果が寄与する形となる利益面では黒字となった。

仮想通貨事業がさらに拡大していくことで、フィデリティの全体的な収益にとってマイニング事業は欠かせないものとなるかもしれない。

参考:linkedIn