大手仮想通貨取引所バイナンスがユーロ圏にて展開している取引所、バイナンス・ジャージー(Binance Jersey)が先日、公式ツイッターアカウントがハッキングされたことを受けて、脆弱性を指摘したホワイトハッカーに対し、報奨金を授与した。
このホワイトハッカーはツイッターにアクセスした上で、ハッキングに成功したことを報告。
ツイッターハンドル「@BinanceJE」から複数のツイートを投稿した上で、その後、そのツイートを削除した。
このホワイトハッカーは協力的で同社のセキュリティチームともコミュニケーションをとっていたため、ツイッターアカウントは短時間で復旧、さらに資産・データ流出なども起きなかったという。
バイナンス・ジャージーはこのホワイトハッカーに対し敬意を表し、セキュリティの問題点を指摘したとして感謝の気持ちとしてセキュリティバグの報奨金を支払ったとしている。
今後、このような報奨金目当てに働く、ホワイトハッカーが出てくることも考えられ、仮想通貨全体としてもセキュリティレベルが上がると期待される。
バイナンス以外にも先日、TRONもホワイトハッカーによる脆弱性を指摘され、報奨金を支払ったことも記憶に新しい。
ハッキングによる取引所の被害は深刻であり、日本でもビットポイントにおける流出事件も先日起きたばかりで、対応に時間を要している。
日本の取引所ではホワイトハッカーに対する報奨金のニュースがあまり話題にされないが、海外の取引所ではリスクをわきまえた上で、報奨金を支払っている。
日本の取引所に関してはセキュリティの重要性に対して認識している管理者があまりにも少なく、取引所におけるハッキングリスクを高めている現状があると言えるだろう。