匿名仮想通貨においてはマネーロンダリングだけに限らず、違法薬物や銃器の販売にも一役することで懸念材料となっているが、お隣韓国にて実際に違法薬物販売で使われる形となっていたことがわかった。
匿名仮想通貨Darkcoinを使用し違法薬物販売をしていたとして韓国の売人9人が逮捕され、取引は闇サイトを通じて行われていたが、現在は閉鎖された。
ソウル中央検察庁によれば、違法薬物はダークネットを使用して開設された闇サイトを通じて販売されていたとし、逮捕者20代~30代とされている。逮捕者の中にはShinと呼ばれる闇サイトの運営者も含まれており、大麻やLSD、MDMAなどのドラッグを販売していたという。
報告によれば同ウェブサイトには今年3月~11月の期間に約636人のメンバーが参加している報告されており、今回の事例以外にも他に50回ほど薬物の売買が行われているとも伝えられた。
ダークネットによる武器や薬物、違法コンテンツなどの販売は世界中にて報告されているが、韓国でダークネット上での薬物サイトが閉鎖されたのは今回が初めてとなった。匿名系の仮想通貨は追跡するのが困難なため懸念する必要があるが、一部のサービスによってはメリットがあることもある。
先日、カナダにおいて大麻販売が合法化になり、取引において匿名仮想通貨のダッシュ(DASH)が認められることで多くの方が利用するのではという話題が上った。
大麻購入は社会的にも否定的な見方をされることからこのような国の事情によって不利益を被らないためにも匿名仮想通貨の使い方としては有効的かもしれない。
しかし今回のダークネットの件を境に匿名仮想通貨をどのように取り扱うべきなのか、政府が率先してルール作りをしていく必要があると言えるだろう。