家計簿アプリ「マネーフォワード」で知られているマネーフォワードの子会社であるマネーフォワードフィナンシャルが来年3月末までに仮想通貨交換業を開始することを同社の神田潤一社長がメディア説明会にて語った。
マネーフォワードが仮想通貨分野に進出することを発表したのは今年5月で、仮想通貨サービスを専門にマネーフォワードフィナンシャルを設立した。
社長の神田氏は日本銀行の出身であるために、仮想通貨・フィンテック分野の規制策定に携わった経歴を持っているために業界流れに対しては見識を持っている。
神田氏は早くて来年の1月末、遅くても3月末までは登録を取得してサービスを開始したいと考えているという。交換所で取り扱う仮想通貨はビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュの3通貨を展開することを考えている。
マネーフォワードは「交換所」としてサービスを展開する予定だが、神田氏からは交換所だけでなく、ユーザーにどのように価値をもたらすのが重要と指摘した事から、可能性がある分野が見いだされれば、仮想通貨交換以外にもサービスを展開していくと考えられる。
マネーフォワード自体、様々な金融機関、証券各社、ポイントサービス提供会社と提携を結んでいることもあり、様々なポイントが仮想通貨に交換できるようになれば、他の仮想通貨交換業にはないメリットがあることからポイントを使わずに持て余しているユーザーにとっては、仮想通貨を利用してみたいと思う方も出てくる可能性がある。
さらにブロックチェーン・仮想通貨をハブとして電子マネーやポイント、そして最近注目されている地域通貨にまで送金や決済手段にも繋がるために資金の流動性には大きな貢献をもたらすことにもなるだろう。
マネーフォワードがサービス開始した後、どのように本格的に仮想通貨を連携させていくのか動向が注目される。
参考:ITmedia