アメリカのサウスカロライナ州、州都コロンビアにあるサウスカロライナ大学の近くにあるThe Hubと呼ばれる学生用の住居のオーナーシップがトークン化された。トークンの売却により2,000万ドルの調達を目論むConvexity Properties社は21,000ドルのトークンを955株に分けて発行した。

今回不動産トークンを設計したHarbour社のCEOであるJosh Stein氏によれば、安価に提供できた理由として伝統的な不動産投資と比べ弁護士費用等の取引コストの低減できたことなどをあげている。

90年代に郵便がEメールへと切り替わったように、デジタル形式の速さや取引しやすさなどの恩恵を享受できる。また、Stein氏はこのモデルが将来の多くのブロックチェーン不動産取引のテンプレートになることを意図しているという。

不動産のトークン化に際してBitcoinのようなブロックチェーン技術を使用しているが、法的な問題をクリアするために不動産と通貨の違いとして自由な販売などを制限し、法律や規制に準拠したトークンを保証している。

Stein氏はまた、過去にも不動産のトークン化、及び売却は行われているが、認定された投資家が利用できる機関レベルの募集としては初めてであるという点を強調し、今後も様々な資産がブロックチェーントークンの形で使用可能になって行くだろうとも述べた。

参考:FORTUNE