Fundstrat社の共同創立者であり仮想通貨の著名なアナリストであるTom Lee氏は28日、シンガポールで行われたcointelegraph主催のカンファレンス「BlockShow Asia 2018」で演説し、現在の弱気相場は仮想通貨業界へ参入する“ゴールデンタイム”であると語った。

11月25日にビットコイン(BTC)は1BTCあたり約3,500ドルまで値下がりし、世界の仮想通貨市場は再び大規模で大幅な下落に見舞われた。Lee氏は、現在の弱気相場の背景には3つの要因があると説明した。

1つは激しい論争を招いたBitcoin Cash(BCH)のハードフォーク、2つ目は米国証券取引委員会(SEC)によるICOに対する強制措置の実施、そして3つ目は10~11月に約10%も下落した世界規模の株式相場の下落だ。

このように、現在の市場には弱気を示唆する要因が多いにも関わらず、Lee氏は仮想通貨に対する強気の姿勢を崩さない姿勢を示した。

「現在は価格調整が行われており、200日移動平均線編(価格トレンドを分析するために使用する技術指標)をも下回りました。しかし、これは時間が経てばまた上がってきます。3ヶ月や1年そこらでは起こりにくいですが、2~3年後には上がってくるでしょう。今こそが仮想通貨業界に参入する絶好の時、まさにゴールデンタイムであると言えるのです。ビットコインが200日線を超えれば、すぐに資産が流入してくるでしょう。」

Lee氏はさらに、「リターンが7%以上となるのは、弱気市場で買える今買った場合のみです。ビットコインは今は下落傾向にありますが、我々はまだ仮想通貨の初期の段階におり、これから新興の資産クラスになっていく予定なのです。」と語り、具体的な数字をあげることはしなかったが、ビットコインの価格は「劇的に高くなる」と断言し、あくまで強気の見通しを崩さなかった。

参考:CoinTelegraph