海外送金において注目されている米リップル社の技術を採用する企業がまた現れた。

国際送金会社であるTransferGoは5日、リップル社のブロックチェーン技術を使用したリアルタイム国際送金をインド向けに開始したことを発表した。

TransferGoは2012年創業、リトアニアとロンドンに拠点を置く国際送金会社であり、母国を離れて働く人々を多く顧客に持つ。母国の家族に仕送りをする際に、モバイル端末、タブレット、コンピューターから24時間7日間いつでも送金することができ、利便性が高く安値な国際送金ソリューションを提供している。

今回の発表の中でTransferGoの創設者兼CEOである、Daumantas Dvilinskas氏は以下のように述べた。

「リップル社の画期的なブロックチェーン技術を利用することで、インドの銀行パートナーとの間でリアルタイムコミュニケーションが可能になり、TransferGoの顧客は家族や友人に送金したり、国際支払いを即座に行うことができます。」

現在、TransferGoのアプリでは、主要仮想通貨としてビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の5通貨の取引を行うこともできるとして注目されている。

今回の発表では、数十憶ドル、日本円にして数千億円規模の市場であるヨーロッパからインドへの国際送金を可能にするとされており、インド市場におけるリップルのサービス普及率も、この取り組みを後押しする形となる。

リップル社のブロックチェーン技術を使用したヨーロッパからインドへの送金方法は、グリニッジ標準時(GMT)にて6時30分~15時の間で対応可能な30分以内の即時送金TransferGo Nowや、2~3営業日で着金する無料送金であるTransferGo Freeの提供が開始される。

現在、インドにおいては情報収集のために海外の仮想通貨の関係省庁に職員を派遣するなどして、国内の仮想通貨の環境整備を進めており、今後、仮想通貨による海外送金が可能になることも考えられる。

参考:CCN