ドイツ最大のイーサリアムミートアップであるETHベルリンが6日、運営面にてDApps(分散型アプリケーション)を最大限に活用していく方針を発表した。
DAppsの一般普及に向けて一つの試金石になるかもしれないと注目されている。
ETHベルリンの発表によれば、9月7日~9日に開催されるイベントにおいて、イーサリアムの普及をネクストレベルへと引き上げるため、あらゆる運営面でDAppsの活用を推進するという。
例えば、イベントのライブ中継にYouTubeを使うのではなく、イーサリアムを基盤にしたビデオストリーミングアプリのライブピアーを活用するほか、登壇者のホテルを予約するために分散型のホテル予約プラットフォームである、ウィンディングツリーや各賞の選定のための投票にオリンピア、そしてメッセージアプリとしてステータスを使うと言う。
ETHベルリンは今回の方針について「我々はDAppsこそが未来だと考え、だからこそ普及を後押しするためにできることはやる。」と述べている。
DAppsは、情報処理で仲裁者に頼る中央集権的なシステムに取って代わるもとして注目される一方で、課題も指摘されている。
BTCManager.comによれば、米国の仮想通貨取引所であるコインベースの共同創設者でゴールドマン・サックスの元幹部であるフレッド・エールサム氏は、ブロックチェーン上でフェイスブックのようなプラットフォームをサポートするために、イーサリアムは6万倍以上規模を拡大しなければならない、さらにフェイスブックのようなプラットフォームは、1秒間に75万回のトランザクションがあると指摘している。
イーサリアムの考案者であるヴィタリック・ブテリン氏によれば、規模拡大においてシャーディングやプラズマに期待しているものの、現状イーサリアムのメインネット上では1秒間に13~15回のトランザクションしか行えない事も認めている。
今後さらに研究・開発が必要とされるが、企業がブロックチェーンを採用する流れは世界的に見れるため、今後イーサリアムが多くのアプリケーションにおいて頭角を現してくることも考えられる。
参考:Medium(ethberlin)