ブロックチェーン企業2社が提携し、オーストラリアの旧石炭発電所を活用したビットコインマイニング事業に乗り出すことを7日、公式発表しました。

オーストラリアのスタートアップ企業のIoTブロックチェーンがビットフューリー社のマイニング用ハードウェアを導入し、同社の認定パートナーであるロイヤルティ・ブロックチェーン・グループとの提携した事を、オーストラリア証券取引所(ASX)に報告しました。

閉鎖された発電所を利用したマイニング複合施設の共同開発計画に乗り出すとしており、この事例が順調に行くのであれば、日本で閉鎖となった発電所の再利用の事例としても参考になることでしょう。

同2社はレッドバンク発電所をブロックチェーン活用複合施設に再利用し、隣接するハンター・エナジー発電所から安価な電力を調達するとし、この計画が順調に成功すれば、2ヘクタールもの敷地においてビットコインマイニング事業が行われるとしています。

電力購入の契約期間は5年としており、さらに5年の更新オプションがついています。計20メガワットの電力をキロワット時あたり0.11豪ドルで購入するとしています。

近年、エネルギー施設を利用したビットコインマイニング事業が増加しているものの、事業開始当初に問題に直面することも多いことから、米ニューヨーク州や国境を超えたカナダでも同様のプロジェクトが実施されましたが、その後地元経済が十分な恩恵を受けていないとして当局が批判した事もありました。

しかしながらマイニング事業により雇用が生み出され、過疎していた地域がビジネスとして息を吹き返していくことで、仮想通貨のマイニング事業は大いに地元経済に貢献できる分野とも考えられるでしょう。今後の展開が注目されます。

参考:ASX(PDF)