SBI Ripple Asiaは9日、韓国でブロックチェーンを活用した国際送金サービスを展開するCoinone Transfer社とxCurrentのライセンス契約を締結したことを発表しました。

Coinone Transfer社は、韓国の仮想通貨取引所である「Coinone」の運営や、ブロックチェーンを活用した各種金融ソリューションを提供するCoinone社の子会社であり、海外送金サービス「Cross」のサービス提供開始を今年6月に予定しています。

同社の国際送金システムに、米リップル社が提供するソリューションであるxCurrentを統合することで、中央集権型のネットワークを介さずにリアルタイムでの送金を実現、ユーザーの利便性向上や、ブロックチェーン生態系の健全化を図ることを目的としています。

Coinone Transfer社のシン・ウォンヒ代表は今回の発表の中で、以下のように述べています。

「今回のxCurrentソリューションの導入は、ブロックチェーン技術が、私たちの日々の生活をどのように革新させることができるのかを確認することのできる機会だ。」

「Coinone Transferはこれからもブロックチェーンおよび暗号通貨を通じた価値の自由な接続とその可能性を実現するために最善を尽くす予定だ。」

Coinone社はSBIインベストメントが運営する「FinTechファンド」の投資先であるDAYLI Financial Group傘下です。

SBI Ripple Asiaは、昨年12月から行っている日韓間でのxCurrent実用に向けた送金実験を日本側で取りまとめていますが、韓国側の金融機関(ウリィ銀行、新韓銀行ら)を取りまとめているDAYLI IntelligenceもCoinone社と同じくDAYLI Financial Group傘下ですので、同実験の成果を感じているとも見られます。

今回のCoinone社でのxCurrent採用をきっかけに、日本だけにとどまらず、アジア地域各国でもSBI Ripple Asia主導によるブロックチェーン・エコシステムが構築されていくことが期待されます。

参考:SBIホールディングス