スペイン最大の金融グループBanco Santander(サンタンデール銀行)は、先月末に行われた業績説明会の中でRipple(リップル)の提供するソリューションである、xCurrentを活用したモバイル決済アプリケーションをリリースすることを発表しました。
このアプリケーションのテストは金融機関の従業員によって18ヶ月間行われ、Apple Payに統合し、10〜10,000ポンド(約1,550円から155万円)の支払いができることを確認しています。
まずは、スペイン、イギリス、ブラジル、ポーランドの4ヶ国で展開していくとし、1分以内で国境を越えた支払いを可能にします。開発者によると、支払いを行うために、ユーザーは3回のクリックのみで、40秒で実行されるとのことです。
サンタンデールの広報担当者は、今回の発表の中で以下のように述べています。
「今後数ヶ月以内にこれを打ち出し、xCurrentをプロジェクトで使用することを確認することができます。」
「ユーザー間の支払いに分散台帳技術を導入した、世界初の銀行となることを期待しています。」
また、リップル社CEOである、Brad Garlinghouse(ブラッド・ガーリングハウス)氏は、このアプリが今後数ヶ月以内にリリースされることを示唆。以下のようにツイッターに投稿しています。
「パイロット(試用)が終われば、サンタンデールはこの四半期に、リップル搭載のモバイルアプリを顧客に提供し、数回クリックするだけで数秒で国際的に送金することができます。」
デジタルアセットというと、価格のことばかりがフォーカスされますが、技術面でも、xCurrent搭載のモバイル決済アプリが銀行に採用されるなど、着実に地盤を固めているリップル社の事業展開に期待が寄せられています。