ヨーロッパの王室が、ブロックチェーン技術や仮想通貨の技術は王族の富を回復させる一つの方法であると語りました。CNBCによって伝えられています。

「とくにこの新しいデジタル経済の中で、将来的に検討していく必要があります。」

そう語ったのは世界で6番目に小さな国で、ヨーロッパにある国土の2/3が山岳地帯のリヒテンシュタインの、アロイス皇太子です。

リヒテンシュタインは西ヨーロッパの中央部に位置する欧州最後の絶対君主制の国。スイスとオーストリアに囲まれた人口4万人以下の比較的小規模な国家です。この公国の財政は、リヒテンシュタイン銀行が保持していますが、王室はリヒテンシュタイン家が支えており、その資産規模は欧州ではトップクラスにあります。

この国は一定の課税が著しく軽減、又は、完全に免除されるタックスヘイブン、いわゆる“租税回避地”としても有名で、正当な金融センターとして再ブランド化も図りましたが、収益の40%が法人税と未だ財産の多くを租税回避地としての収益に頼っております。

アロイス皇太子は、仮想通貨は「とてもリスキー」と述べる一方で、その技術分野はより良い公国を営む上で採用する可能性はあるとも語りました。

「ブロックチェーン技術は多くのことを変えるでしょう。現状の国の運営状態をより効率的にしてくれる手助けをしてくれるとさえ言えます。」

現状では王室は仮想通貨とその技術に投資するための専門知識を持っておりませんが、それは変わる可能性があるともアロイス皇太子は語りました。

タックスヘイブン先として世界中からの人気を集める国、リヒテンシュタインが、仮想通貨やブロックチェーン技術をどのようにして使うのか?多くの企業が注目している国なだけに、今後の動向が注目されます。

参考:CNBC