米独立系格付け機関のWeiss Ratingsは24日、仮想通貨の格付けを発表しました。格付けの評価は大きく分けて5段階でされ、「A=excellent」、「B=good」、「C=fair」、「D=weak」、「E=very weak」。
さらに各評価のうち3段階に分けられ、+と-の記号はそれぞれ評価の3分の1の上、もしくは下を位置づけています。Weiss Ratingsによって公開された結果は以下の通りです。
ビットコイン(C+)
「セキュリティと普及率が優れています。しかし、ネットワークに大きなボトルネックが発生しており、遅延や高い手数料が発生します。ビットコインは初期の成功を達成するための継続的な努力にもかかわらず、迅速にソフトウェアコードをアップグレードするための即時のメカニズムはありません。」
イーサリアム(B)
「2番目に広く採用されている仮想通貨であるイーサリアムは、いくつかのボトルネックがあるにもかかわらず、アップグレードが容易なテクノロジーによってスピードが向上します。」
Novacoin(D)、SaluS(D)
「NovacoinとSaluSは、技術革新と採用の両面において弱い。」
Steem(B-)
「ソーシャルネットワークの特徴に沿って、考慮されている多くの重要な点において、適度な強度があり比較的良好なバランスを楽しんでいます。」
以上5銘柄が無料公開とされ、この他の仮想通貨の格付けに関しては有料での提供としています。
また、ビットコインは市場で一番影響がある仮想通貨にも関わらず、Aの格付けを与えなかったことについて、以下のように説明しています。
「広く採用されていることと、ブランドのおかげで、ビットコインは4つの指数のうち、1つにAを付けることができます。しかし、他の2つの重要な分野であるリスク指数と技術指数では不十分です。これらの一方または両方が改善されれば、ビットコインを見直すことが可能になります。」
その他の仮想通貨の格付け
また、主要な通貨のうち、XRPは(C)、ビットコインキャッシュは(C-)、XEMは(C+)と格付けされたことが分かりました。Weiss RatingsはXRPについて以下のように説明しています。
「ファンダメンタルズの面ではAを評価していますが、繰り返し発生する価格の乱高下のためにリスク指数の得点が低くなります。また、技術指数は、クリエイターによる集中管理によって制限されています。」
自身が保有、応援している通貨の格付けが意外な結果だという声も見られますが、Weiss Ratingsによる今回の格付けは、あくまでひとつの機関が評価したものであって、必ずしもその通貨の価値を決定づけるものではありません。あくまでこういった評価もあるのだと知っておく分には良いのではないでしょうか。