アンチウィルス企業McAfeeの創設者であり、MGTキャピタル・インベストメンツのCEOである、ジョン・マカフィー氏が先週21日から毎日アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)を紹介していくとTwitterに投稿しました。
「私は毎日ユニークなアルトコインについて話します。2,000種類のコインのほとんどはゴミや詐欺です。私はすべてのホワイト・ペーパーを読みました。私と繋がる数少ない関係者へ伝えます。他の人はその立場にありません。これらのコインは世界を変えるでしょう。そしてあなたはその変化をサポートすることができるのです。」
これだけを見れば、マカフィー氏が数多くのShitコインに埋もれている中で本当に価値のあるコインを選別していき、そのコインを一緒にサポートして行こう、という内容にも捉えられなくもありませんが、この投稿が所謂Pump目的ではないかと波紋を呼んでいます。その理由として、このツイートに反応したユーザーは以下のようにリプライをしています。
「Pump and dump(価格操作)のゲームの始まりだ。」
その後、マカフィー氏がTwitter上で「Coin of the day(今日のコイン)」と題して紹介したのがBurst。このツイートの直後、Burstは0.3ドルから一気に2倍となる0.6ドルほどまで暴騰しました。23日には最高値となる0.95ドルにタッチしています。(CoinMarketCapの統計より)
続けて、DigiByteについて言及するとまたしても急騰。その後もReddCoinについてツイートし、これらのコインすべてがマカフィー氏のツイートと連動して高騰しています。発言ひとつとっても影響力のあるマカフィー氏。これにあやかりたいという方も多いようです。
該当のコインを扱っている取引所によっては一時、トラフィックの増加によりサーバーが落ちるなどアクセスしづらい状況にまでなり、「マカフィー砲」の威力はスゴいと話題にもなっています。
しかしながら、マカフィー氏のツイートからわずか数分で購入できなければ高値掴みをしてしまう可能性もあり、結局ババを掴んで売り時を逃してしまうという方もいるようですので、便乗する際には十分な注意が必要です。
稼げればなんでもいいという気持ちも理解できますが、どのコインを購入するにしても、他人が勧めているから買うのではなく、ご自身が本当に良いと思うものを自己判断で買うというのが健全な投資ではないでしょうか。また、マカフィー氏の偽物のTwitterアカウントも出現しているようですのでご注意ください。
マカフィー砲がいつまで続くかは分かりませんが、これにより恩恵を受けている人も多い反面、真剣にプロジェクトを進めているコインの開発チームからはどう思われているでしょうか。果たしてこのやり方が正解かは分かりませんが、コインの価格だけを上げる行為はプロジェクトの成功とはかけ離れていると違和感も感じられます。
破天荒な発言も目立つマカフィー氏。以前は「2020年末までにビットコイン(一説にはビットコインキャッシュとも)が100万ドル(約1億1,325万円)に到達しなかった場合は自身のアソコを食べる。」ともツイートしています。