南米アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスのスターバックスで、店内で利用可能なWi-Fiから客のパソコンを使い、仮想通貨のモネロをマイニング(採掘)したことが被害に遭ったとされるNoah Dinkin氏のツイッターにより分かりました。

「ブエノスアイレスの店舗でWi-Fiに接続するときに10秒の遅延が生じることをご存知でしたか?それで、客のノートパソコンを使用してビットコインをマイニングすることができますか?」

Dinkin氏がツイッターに投稿した画像のコードを確認する限りでは、Wi-Fi接続後に10秒間の遅延を発生させ、その間にcoinhiveによってモネロをマイニングさせるといった仕組みになっています。

これが、スターバックスの店員が意図して行ったものかは不明ですが、Wi-Fi以外でも、こういった行為が勝手に行われているのが見られます。自分が気づかないうちにCPUを勝手に使われてしまうことも少なくないようです。

中には広告に代わる新しい方法だと、開き直って自身のブログに埋め込んでいる方もいるようですが、閲覧者としてはあまりいい気分がしないかと思われます。

今回のDinkin氏のツイートに対し、スターバックスは12日、以下のようにリプライをしています。

「先週この店舗で起きた事について知らされてすぐに、インターネットプロバイダが問題を解決し、店舗内で安全にWi-Fiを利用できるように変更しました。」

スターバックス側の説明によると、この問題はプロバイダが原因だったとしていますが、はっきりとしたことまでは判明していません。

また、スターバックスに限らず、カフェなど飲食店で無料で利用できるWi-Fiの中には気づかないうちに自分のPCで勝手にマイニングが行われるケースも今後増えてくる可能性があります。逐一確認するのも面倒ですが、外出先でWi-Fiを利用する際には注意した方がいいかもしれません。

参考:@imnoah(Twitter)