目下、注目されている仮想通貨のビットコイン(BTC)。先のSegWit2Xでの分岐(B2X)がされるかといった方向性も不明瞭ながら、CMEによる先物が年内に決まるなどの好材料も手伝って強気相場を見せている。

先物が決まれば、以前から期待されている、ETFなど投資信託の話も現実的になってきた。市場では早くもビットコインを突破口に、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)など、その他の仮想通貨も先物で扱って欲しいとの声も散見される。

2日現在のビットコイン価格は約79万円と堅調な相場で、この24時間で約8%のプラスと80万円を試す勢いで推移している。(CoinMarketCapの統計より)

今後の見通しはやはりSegWit2Xによる懸念材料が強い。マイナー、ユーザー、開発者、取引所など関連事業者によっても見解も異なるが、市場の健全性よりも結局は儲かればいいといった目先の話も散見される。今度の分岐は11月15日前後と考えられているので、ビットコインを保有している方は、そろそろ検討段階に入ってもいいかもしれない。

また、すでにビットコインからビットコインキャッシュに交換している方も少なくない。SegWit2Xで新しく容量が2MBになったところで、8MBのビットコインキャッシュの方が性能が優れているという考えも見られ、こういったことからマイナーが好むのはビットコインキャッシュだという予測に至っているようだ。

事実、ビットコインキャッシュ価格は約6万円、24時間で17%以上のプラスと、高値を取り戻している。

15日頃に分岐したとして、マイナーがどの通貨(BTC、BCH、B2X)を支持するかというところまで目を配る必要もあるため、常に情報を追い続けている専業トレーダーならとにもかくにも、情報量で差が付くようなこういったタイミングではビットコインの分岐で影響が少ないフィアット(ドルや円など)に一時避難的に移動させるのも一つの案として頭に入れておきたい。

その他の仮想通貨に交換するのもアリだが、これまでの傾向ではビットコインが下落すれば一緒に下げ相場になりやすいため、注意をしておきたい。強気相場がいつまで続くかは誰にも分からない。そのままビットコインを保有しておくのも選択肢でもあるのでこの限りでもないが、これから購入するのであれば様子見してからの方が安全と考えられる。

ユーザーとしてはできることも限られているので、懸念ばかりしても仕方ないが、市場に影響なくこのままビットコインが安定してくれることを望みたい。

今度の分岐を乗り越えれば、基軸通貨であるビットコインだけでなく、仮想通貨市場全体的にも風向きが良い方へ進むと期待される。現在はビットコインとビットコインキャッシュに資金が二極化している中、今後の相場動向が注目されている。