韓国で大手企業の仮想通貨市場への参入が続いている。先日はカカオトーク関連のアプリケーションを手がけるDunamuが米仮想通貨取引所のBittrexと独占的パートナーシップ契約を締結し、10月に仮想通貨取引所UPbitをオープンすることでも話題となっている。110銘柄からの仮想通貨を取り扱うというのだから市場の影響も大きいだろう。

ここにきて、日本でも馴染みの深いゲーム企業のネクソンの持株会社NXCが韓国大手仮想通貨取引所のKorbitの株式の65%を913億ウォン(約90億円)で取得しM&A契約(SPA)を締結した。

ネクソンは東証1部上場企業で、主に子会社のNEXON Koreaで制作されたMMORPG(多人数参加型ネットワークRPG)というゲームを日本向けに運営している日本の大手オンラインゲーム企業。

日本国内でプレイできる数多くのオンラインゲームを世に輩出しており、ゲーム内で利用できる通貨により、ゲーム内アイテムの購入などもできる。ネクソンは今回のKorbit買収に関して、事業を多角化した次元に高めることが狙いだという。

韓国ではもともと仮想通貨の取引が多く、Korbitでは毎日約50億円の取引がされている。その中でも特に取引が多いのはビットコイン(BTC)とリップル(XRP)で27日現在ではビットコインは約29%、リップルは26%となっている。(CoinMarketCapの統計より)

今回のような大型のM&Aが実現し、金融関連やブロックチェーン企業以外の多くの会社が仮想通貨に関心を示していけば、仮想通貨市場へ莫大な資金が流入してくることも想像に難くない。

韓国では仮想通貨やブロックチェーン技術が先進的だが、日本でもGMOやDMMによるマイニング事業やSBIが一環した仮想通貨関連事業を取りまとめて行うなど、大手企業の参入も増えてきている。今後、市場発展に向けてますますの期待が高まっている。

参考:韓経