SBIホールディングスは19日、米ニューヨーク州に拠点を置く運用会社のコーベンチャー・ホールディング・カンパニー(CV社)と協業し、仮想通貨関連の事業を進めていくことを発表した。

CV社ではこれまでベンチャー企業への投資や直接融資などを行っており、仮想通貨に関しても知見が高いことから、SBIはCV社への出資やCV社設立の仮想通貨ファンドへの出資、日本国内での仮想通貨ファンド組成、投資助言や仲介サービス提供の合弁会社を設立することを合意した。

SBIではこれまで仮想通貨関連事業として「SBIバーチャル・カレンシーズ」の設立(登録次第開業予定)やグローバルな仮想通貨取引所「Global MAX(仮称)」を香港での開設を準備してきており、今回のCV社との協業もこれらの取り組みの一環だという。

これに加えて19日に開催されたサミット「FIN/SUM WEEK 2017」にてSBI代表取締役の北尾吉孝氏が、その他の取り組みについても講演を行い、「SBI Crypto」としてのマイニング事業や仮想通貨建て債券の発行やICOに関するプロモーション事業などの発表がされ、仮想通貨投資家の間では早くも正式な時期の発表なども待たれている。

日本国内では仮想通貨に関する法整備が進められ、一般的な認知が高まるとともに仮想通貨関連事業に参入する大手企業も増えてきた。

このような時代の流れから仮想通貨に対する投資や事業に投資家からの関心も高く、ニーズに応えるとともに運用機会の提供や先進的なサービス開発に努めていくという。

国内での仮想通貨ファンドの組成ということから機関投資家など大口の参入なども期待されており、これが実動すれば仮想通貨市場により多くの資金が流入し、市場拡大と流動性の向上も期待できる。SBIの今後のサービス展開からますます目が離せない。

参考:SBIホールディングス