bacoor(バコオアー)が、仮想通貨のイーサリアムを使ったクラウドファンディングサイト「REAL BOOST」での受援者募集を開始し、これを発表した。
昨今、国内でも仮想通貨を使ったサービスなどが増えてきており、一般的にも周知されてきている。しかしながら、投資的な意味合いでは「仮想通貨=ビットコイン」や、ビジネスでは「仮想通貨=ブロックチェーン」といった漠然とした認識が多く、他の仮想通貨はあまり知られていないのが現状ではないだろうか。
ここで、革新的なサービスが開始された。REAL BOOSTというクラウドファンディングサイトでは、仮想通貨のイーサリアムを決済に使い、これまでの数多くあるクラウドファンディングとは一線を画している。
このサービスで支援を受ける方は「受援者」と呼ばれ、イーサリアムを送ってもらい資金調達をすることができる。また、イーサリアムを受け取った際には支援のお返しとして、受援者独自のトークンを渡す流れになるが、このトークンもバコオアーがイーサリアムのブロックチェーン技術で作成してくれるという。
支援をする方は、お返しに受け取ったトークンを使い、そのトークンの発行者(受援者)のデジタルコンテンツを買うことができるシステムとなっている。
受援者のデジタルコンテンツを配信することで資金を調達でき、アイデアさえあればトークンの使途を拡張することもできる。受援者・支援者間でのメリットが上手いこと噛み合えば、多くの資金調達ができる可能性も秘めている。
また、これまでのクラウドファンディングサイトと比較して、仮想通貨を使うことは異例ではある。しかし、これはサービスとの相性が良いのではないだろうか。従来のサービスは日本円など法定通貨での決済が多かったが、仮想通貨を使うことによって国際間での送金スピード・コストなどの問題も解決してくれる。
この国際間での受援者・支援者のやり取りも言葉の壁が障壁となりかねないが、日本語、中国語、英語の3カ国語への対応を予定しているという。
バコオアーによると、仮想通貨イーサリアムの技術であるスマートコントラクトを普及させ、誰でも資金調達ができる環境づくりと、経済活動の活性化を実現し貢献することが目標だとしている。まずは2017年中に受援者数200名、支援金の総額1億円を目指していくとしている。
「クラウドファンディング×イーサリアム」という組み合わせには、無限の可能性を感じざるを得ない。近い将来、「REALBOOST」から、素晴らしい人材が現れることが期待される。
参考:REAL BOOST