SegWitがロックインされ、これの話題で持ちきりになっているビットコイン(BTC)だが、一時的に価格を下げたものの以前高値を試す勢いは継続している。先の高騰で売りに出した方もいくらか散見されたが、3,000USDあたりを底と考えられている。

10日20時現在では、1BTC/3,395USD(約37万3,500円)と、前日(24時間)比で2%のプラスとなっている。22日ころまでを目処にSegWitがアクティベート(有効化)される見通しだ。これを好材料と見て今のうちとビットコインを購入する方も見られる。とにかくボラティリティ(価格変動率)の高い仮想通貨の相場だが、ここのところのビットコインは堅調な推移をしている。今後、さらに最高値を更新してもおかしいことはないだろう。もちろんこの逆も然りなので、冷静な判断が求められる。

時価総額2位に続くイーサリアム(ETH)もここのところ上げ相場が続いており、1ETH/300USD(約3万3,000円)と前日(24時間)比で2.3%のプラスとなっており、変わらず3万円台をキープしている。ちなみに、本日イーサリアムの開発者のVitalik Buterin氏が東京ビットコイン会議で登壇する予定となっており、参加者の申込みが殺到しているようだ。Buterin氏を生で拝みたいとの声も多かったが、今回はどのようなミートアップとなるだろうか。

ビットコインキャッシュ(BCH)から時価総額3位を取り返したリップル(XRP)だが、時価総額70億ドルと、ビットコインキャッシュの時価総額47億ドルほどに対して大きく差を広げた。そのリップルだが、現在1XRP/0.18USD(約20円)で0.6%のマイナスと、ほぼ横ばいとなっている。

この数日で、注目度が高いコインは何と言ってもネム(XEM)ではないだろうか。COMSA関連の好ニュースが続き、それに合わせるように相場動向をしている。8月1日には1XEM/0.16USD(約18円)ほどだったが、現在では1XEM/0.29USD(約32円)と調子よく価格を上げている。ホルダーの方の中には、調整局面が来るかもしれないといった意見と、ICO関連で使われるようになれば、このまま上げていくだろうという意見に2分されている。

いずれにしても、楽観は危ない。これはどの仮想通貨にも言えることだが、ほんの1日2日、目を離したすきに20%、30%のマイナスなんていうこともしばしば起こりうる。時価総額上位のアルトコイン(オルトコイン)ではこのところではビットコインキャッシュが良い例ではないだろうか。

中にはこの時期、お盆休みなどでしばらく相場を離れる方もいるのではないだろうか。しかし、仮想通貨のマーケットは24時間365日動いているということをお忘れずに頂きたい。仮想通貨全体の時価総額も1,227億ドルと、続伸している今、今後の相場動向からますます目が離せない。