目下、8月1日のビットコイン(BTC)に対するUAHF(ユーザー・アクティベーテッド・ハードフォーク)に注目されている。これが実行後されれば、新たな仮想通貨(アルトコイン)としてビットコインキャッシュ(BCC)が生まれる。
これまでビットコインキャッシュは中国の大手マイニング企業BitmainがUASF(BIP148)への対抗案として打ち出されたとされていたため、Bitmainが先導してサポートしていくと考えられていた。しかし、Bitmainの正式発表によると、そうでもないようだ。
ビットコインキャッシュは現在、中国の仮想通貨取引所ViaBTCでは、すでに取引がサポートされているが、ViaBTCについてはBitmainの監視下にあるわけではなく、またBitmainとViaBTCは、投資関係のみを共有するとし、Bitmainが何らかの意図でコントロールできる立場にないとしている。
NYA(ニューヨーク協定)についてBitmainは署名者としての立場で、Segwit2xのスムーズな実装を積極的にサポートしており、Bitmainのすべてのマイニングプールでbtc1ソフトウェアを引き続き使用していくとのことだ。しかし、ビットコインキャッシュに関しては、動向を注視している段階で、Segwit2xとビットコインキャッシュの両方をサポートしていく可能性もあるとしている。
Bitmainの今回の発表は、どのような思惑によるかは不透明な点が多い。また、さまざまな情報が交錯しているため、今ビットコインを保有している方は、ご自身が取引をしている取引所へ直接確認することを推奨したい。
日本国内でもビットコインキャッシュはビットコインから派生する仮想通貨ということで、投資家たちの関心も高い。今後、ビットコインキャッシュのマイニングを行っていくことを鑑みれば、ビットコインキャッシュのサポートもBitmain主導で進められていくとの考えも拭いきれないが、どうなることだろうか。これからの動向にも注目していきたい。