当初懸念されていたビットコインのチェーン分岐問題に関して、日本仮想通貨事業者協会(JCBA)は加盟の取引所13社に向け、23日からビットコインの受け入れ・引き出しの取引停止の措置を求めていたが、24日14時までに問題が見られないことから、各取引所の判断により停止解除をすることを発表した。

なお、一部の取引所ではすでに取引も可能となっており、活発に取引がされているのも確認される。加えて、同アナウンスでは8月1日にビットコイン(BTC)に対しハードフォークが行われる可能性もあるとし、加盟の取引所には改めて停止期間を決めていくとしている。

ビットコインの取引が再開となり、また、23日から24日にかけて懸念されていた一時的な分岐も見られなかったため、早速ビットコイン買いに走る方も多く見られる。

また、8月1日に控えるハードフォークではさまざまな情報が交錯しており、ビットコインの価格はそのままで、ビットコインキャッシュがさらに無料でもらえるという間違えた認識をしている方も散見されるが、ハードフォーク後の価格については、いまだ明確に分かっていない。

保有している分と同量のビットコインキャッシュを配分すると言ったケースや、取り扱いをするかどうかすら未定といったケースなど、各取引所によっても対応が異なっている。そのため、ビットコインを保有している方は、この前にご自身が取引している取引所に確認をするよう注意を払いたい。

今後、11月ころにかけてビットコインやその他のアルトコイン(オルトコイン)にも価格の上昇は期待されているが、必ず上がると言った保証もなく、ビットコインキャッシュに至っては、不透明な点が多すぎるため、上場前に入手のチャンスだという思惑から、あえて8月1日の前後に大量に買いたいという声も散見されるが、これについてもリスクを承知の上で、慎重な判断が求められる。

中国のマイナーが多く支持すると見られるビットコインキャッシュ。これにより中国側では従来のビットコインの売りが増えていると考えられるが、ネット上では買い煽りの意見も目立つので、こういったものに惑わされず、必ずご自身の信用できる情報に基いて出資をするよう気をつけて頂きたい。

ビットコインキャッシュについては中国のマイニング企業が先導して、積極的にマイニングをするようであれば、時期が来れば世界的にも普及はされるはず。

今回JCBAによる取引停止解除は仮想通貨取引所にとっても、投資する側にとっても嬉しいことではあるが、駆け込みでビットコインを買い集めてジャンピングキャッチをすることのないよう願いたい。

参考:日本仮想通貨事業者協会