東ヨーロッパに位置するベラルーシ共和国の国営するベラルーシ共和国国立銀行が、先進的かつ近代的な技術を取り入れるとして、仮想通貨の基幹技術であるブロックチェーンを構築したことが7月17日に明らかとなりました。
まずは、ベラルーシ国内の銀行システムの枠組み内で使用するとして、主に銀行保証や登録簿に使用されるとのことです。ここ数年でブロックチェーン技術の発展は目覚ましく、国際的にも銀行間での送金や情報処理などに実用化されてきているのを実感します。
ベラルーシでは将来的には証券市場でも導入を予定しているとのことで、より一層高い透明性を持つことで、さらなる発展を目指し革新的なレジスタを形成するとしています。
さらに、スマートコントラクトの技術を活用し、金融以外にも医療や法的支援など、幅広いジャンルでのビジネスに役立てることも視野に入れているとのことです。
ブロックチェーンを銀行で活用するとなると、仮想通貨の発行なども気になるところですが、現状では仮想通貨の取引には使用しないとのことで、あくまで、ネットワークとしての概念でのブロックチェーンの範囲に収まるとしています。
日本国内でも、2016年から日銀がブロックチェーンの実証実験を欧州中央銀行(ECB)と共同で行い、通貨以外での利用価値を研究しています。ブロックチェーン技術といえば、仮想通貨(暗号通貨)というイメージが一般的ですが、今後多くの国や企業が実証実験を重ねていくことで、さらなる技術の発展とともに、生活に役立つ便利なネットワークとして、認知されていくことが期待されます。
参考:ベラルーシ共和国国立銀行