インドのIT企業協会NASSCOM(ナスコム)が、Quatrro、BlockSmithsと提携し、ブロックチェーンに特化した特別利益団体を設立したことが分かりました。

NASSCOM(ナスコム)はNational Association of Software and Services Companies(全国ソフトウェアサービス企業協会)の略称で、インドの主要IT企業が加盟している団体です。ムンバイで1988年に設立され、現在では1200もの企業が加盟しています。

そのナスコムが今回設立した団体はインドの都市デリーに位置します。この団体は、地元メディアの報道によれば、多岐に渡る財務や非財務的なブロックチェーン技術を応用・開発し、また、一般ユーザーを対象に情報提供をすることを目的としているとのことです。

BlockSmithsの最高執行責任者であるHarmeet Singh Monga氏によると「インドは東南アジアにおけるブロックチェーン技術の発展を先導し、ブロックチェーンを活用することで、多くの業界の企業が合理的かつ、効率的になる可能性を秘めていることを信じている。」と述べています。

現在既にインドを代表するインターネットバンクのAxis Bank、大手金融機関Deloitte、大手通信企業Nokiaなどを含む10以上の企業の代表が会議に参加しています。

今後は、IoT(Internet of Things)、フィンテック、スマートコントラクト、一般的なブロックチェーンアプリケーションの4つの分野でブロックチェーンの研究開発をしていく予定としています。

東南アジアの地域ではまだ、フィンテックやブロックチェーンなどのインフラが後進的な印象もありますが、インドのナスコムがリードしていくとなれば、急速な普及・発展が望めそうですね。今後の展開にも期待が持たれます。

参考:ET CIO