このところ、ビットコイン(BTC)を筆頭に仮想通貨が全体的に下落していたが、28日の相場は比較的穏やかに見える。国内仮想通貨取引所の「coincheck」では取り扱いのコインをすべて青くしている。(20時現在)

短期的に見れば仮想通貨ではよくある乱高下ではあるが、仮想通貨投資を最近始めたトレーダーの方はさぞかし驚いたことだろう。また、この2週間ほどの動きは以前までの乱高下と雰囲気が少し違うようにも感じた方も少なくないのではないだろうか。

ビットコインからイーサリアムの流れが多い?

ビットコインのトレードについて連日話題となっているのが8月1日のUASFだ。この話を聞かない日はないほどだが、実行されるまではどうなるのか、明言できないのが現状だ。ビットコイン保有者の多くからは、その半分から3分の1ほどを目安に別のコインに変える、といった一時的に避難させるという意見が聞かれる。その他は為替を対象とする声も散見される。

確かに、どうなるのか分からない状況で大事な資産をそのまま放置というのは賢明ではない。そのため、このような対策を考えているようだが、その避難先としてイーサリアム(ETH)が多く挙げられている。しかし、イーサリアムも先のフラッシュ・クラッシュや、ネットワーク混雑などスケーラビリティ問題、そして暴落という流れがあったので、これを懸念する方も少なくない。28日の相場は回復に向かっているが、ここは様子見がいいかもしれない。先の安値に対する押し目買いとの見方もある。

長期ならファンダメンタルズ分析もありだが、一時的に変えてすぐ買い戻すのであればあてにするべきではないし、テクニカル分析も仮想通貨にとっては参考程度に考えられている。8月の避難先は結局は材料次第といったところだが、約1ヶ月ある。

この1ヶ月でイーサ以外のアルトコインは?

この7月といえば、仮想通貨が非課税になることも忘れてはいけない。しかし、これはすでに織り込み済みの材料であり、大きく市況を変えるとも思えない。と、このタイミングで国内仮想通貨取引所「bitbank.cc」でモナーコイン(MONA)が取り扱われると27日に発表があった。

モナーコインは、2013年に日本初の仮想通貨として生まれた。2ちゃんねるのアスキーアート、「モナー」からその名称が来ている。モナーコインは今年4月にセグウィットを採用した時も話題となった。とくに日本人や2ちゃんねらーに人気のコインで、秋葉原のPCショップなど決済に対応している店舗も増えている。

決済手段として使うのは、時期尚早かもしれないが、モナーコインが利用者の多い「bitbank.cc」で取り扱われるのは好材料とも言える。時期は7月上旬としているので、いくつかのアルトコインに分散させたいという方は、冷静な判断で買いのタイミングを狙いたいところだ。今後の相場動向からますます目が離せない。