仮想通貨市場のバブルが懸念されている。ここのところの市場全体の過熱感は否めないが、本日はビットコイン(BTC)を筆頭にイーサリアム(ETH)やリップル(XRP)、ライトコイン(LTC)までもが相場を下げ、その他のアルトコインもほぼすべてと言っていいほど値を下げている。上位の銘柄は顕著に数字に出ている。

取引所によって多少の誤差はあるが、おおよその目安として6月15日17時までの直近24時間の動きを追って見ていきたい。ビットコイン(BTC)はマイナス16.28%の1BTC/25万4,448円。イーサリアム(ETH)はマイナス17.55%の1ETH/35,718.03円。リップル(XRP)はマイナス4.65%の1XRP/27.92円。イーサリアムクラシック(ETC)はマイナス18.93%の1ETC/1839.39円。ネム(XEM)はマイナス22.79%の1XEM/18.79円。(CryptoCurrencyMarketCapitalizationsの統計より)

時価総額上位5位まででもここまで下落しており、もはや壊滅状態とも言える。時価総額500位まで確認したが9割以上のコインが相場を落としているのが見られた。投機として扱うのであれば相場の下落は悪いことではないが、こういった時は様子見がいいだろう。リップルあたりは一見良さそうにも見えるが根拠なく、もう大丈夫だろうと安値を狙って、まだ下げてきたらヤケドしてしまう。“もうはまだなり、まだはもうなり”を肝に命じて頂きたい。

仮想通貨の相場を追っていると、しばしばこういったことは見られるが、本日15日は「全通貨特売セール」とも揶揄できるほどの規模だ。仮想通貨の相場は数日、数週間単位で測るものではないが、一時的とは言えここまで軒並み値を下げることは珍しい。これまでビットコインが仮想通貨市場を引っ張ってきたが、今回のビットコイン相場が引き金となって、市場全体が下落しているということであれば、相場回復の足がかりとなるのもやはりビットコインに委ねられているとも言えるだろう。

この数ヶ月で取引所も増えFX投資家や個人投資家を多く招き入れ、急速に資金が流入したことも市場が拡大した要因のひとつと考えられている。仮想通貨市場では多くの期待と不安を抱えながらも、今後の相場動向が注目されている。