アメリカの経済評論家ピーター・シフ氏が、現在のビットコインと金の市場価格が上昇している理由について、いずれも逆の理由で上昇していると述べた。

シフ氏は暗号通貨懐疑論者としても知られ、“ゴールドバグ”とも呼ばれることのあるエコノミストだ。彼は昨今のビットコインと金の取引市場価格が上昇傾向である点について、それぞれ反対の理由があることを指摘した。

「インフレとドル安に対するヘッジとして金が上昇している一方で、FRBのピボットが2022年の最大の敗者の回復を引き起こすと投機家が賭けているため、ビットコインは他の高リスク資産とともに上昇している」と詳述している。

一方でベンチャーキャピタルのティム・ドレイパー氏は反対にビットコインこそ金よりもインフレへのリスクヘッジとして優秀と考えており、ヘッジファンドマネージャーのポール・チューダー・ジョーンズ氏もBTCの価格が今よりも「遥かに高くなる」ことに期待して金よりもビットコインを好んで投資していると公言している。

また、SNS上の暗号通貨コミュニティからはピーター・シフ氏がビットコインの売却をアドバイスして以来、ビットコインの相場は約27%ほど上昇しており、金は過去30日間で7%の上昇に留まっていると指摘がされている。