セネガル系R&BアーティストのAkon氏が、自身の手掛ける暗号都市エイコンタウンの構想が未だ潰えていないことを強調した。2019年から開始されたプロジェクトはまだ実現を迎えておらず、昨今の暗号通貨市場の冷え込みから、初期の出資者が払い戻しを求める動きを始めている。

Akon氏は全ての払い戻しに対して応じることを宣言し、「返済のためにワールドツアーを行うことさえ厭わない」と主張した。

2019年に開始されたプロジェクトは当初、2020年後半に本格始動を迎える予定だったが、建設は大幅な遅れを見せており、現在用地はヤギの放牧地にもなっているという。

ただ、これらの計画の遅れはプロジェクトの頓挫を意味していないとAkon氏は強調。遅れの大部分はコロナウイルスのパンデミックが原因だと言及しているが、プロジェクト開始前に更に準備をしておくことはできたとも認めている。

Akon氏の手掛けるエイコンシティは「未来的な暗号通貨をテーマにした都市」として構想を打ち出し多くの賛同者を集め、寄付金という形で資金を集め、感謝の印としてトークン（TOA）を参加者に贈った。

当時の参加者の一部が、一向に実現しないエイコンシティに対して支援金の返還を要求しているということが現在伝えられてきている。

これに対してAkon氏は払い戻しを保証し、全員に返済するためにアーティスト活動としてワールドツアーを行うことも可能であることを主張した。

現在開発の滞っているエイコンシティだが、Akon氏の報告によれば、学校、ごみ処理施設、太陽光発電所の建設を含む初期段階が2023年末までに完了することが明らかになっている。

開発の遅延は認めながらも決して凍結されたわけではなく、自身の出身地でもありエイコンシティの建設予定地でもあるセネガルの現在の大統領との共同署名はまだ生きていると断固主張した。